社畜リーマンのオススメ映画

日々業務に追われる社畜がひねくれた視点で映画の紹介をします。

狂気を感じる怪演映画

 映画を観ていて最も冷める時は何でしょうか?

私は俳優の演技があまりに下手だと、演技が気になってしまい、もうストーリーが頭に入ってきません。

俳優の演技がずば抜けているとその作品への没入感を高めてくれるものです。


今回ご紹介するのは本当に俳優自身が狂気を持っているのではないかと思うほどの怪演が光る映画をご紹介致します。


※下記の作品を観るとその俳優に対しトラウマを持つ可能性があります。


◇こんな人にオススメ

・しょぼい演技の映画を観てしまい、お口直しをしたい方

・人間の恐ろしさを全力で感じたい方

・音楽で驚かす作品には飽きた人(演技で恐怖を感じさせて欲しい方)


◇絶対に観ては行けない人

・人間不審になりかけている人

・ハッピーな気分になりたい人


□狂気を感じる怪演映画

①シャイニング(ジャック・ニコルソン)

クリーピー偽りの隣人(香川照之)

③ジョーカー(ホアキンフェニックス)

④グリーンインフェルノ(原住民)

⑤日本の一番長い日(松坂桃李)

エスター(イザベルファーマン)



シャイニング(ジャック・ニコルソン)

【あらすじ】

小説家を目指すジャック(ジャック・ニコルソン)とその妻ウェンディー、息子のダニーが冬の間だけ閉鎖されるホテルに新しい管理人としてやってくる。

このホテルは精神異常者が殺人事件を過去に起こしたといういわくつきであった。

超能力(シャイニング)を持つダニーはただならぬ雰囲気を感じ取るのだが…。


【見どころ】

スタンリーキューブリック監督の代表作でもある本作。

原作者であるスティーヴンキングは本作に対し酷評をしたというのは有名な話ですが、

ジャック・ニコルソンのあの演技が本作の恐怖度を高めた作品となっています。

現在ではダニーが大人となった続編のドクタースリープが公開されておりますので、

ご興味のある方は続編も併せてご覧下さい。


クリーピー偽りの隣人(香川照之)

【あらすじ】

とある事件をきっかけに警察を辞め、大学で犯罪心理学の教授となった主人公は妻と共に

ある街へ引越してきた。

しかしどうにも隣人(香川照之)がおかしい。

話は噛み合わず異様な目つき。

そして隣人の娘がこう話す。

「あの人お父さんじゃありません…。」


【見どころ】

あまりの凄惨な事件故にテレビでも報道がされなかった「北九州監禁殺人事件」をモチーフにしているのではないかと噂されている本作。

予告編で隣人の娘が「あの人お父さんじゃありません…。」と言っているのを観ているにも関わらずあの発言には鳥肌が止まりませんでした…。

香川照之の演技がうますぎて香川照之自身にも気持ち悪さを感じてしまう程です。

私が日本人ということもありますが、あの作品の香川照之以上に気味の悪さ、気持ち悪さを上手く表現する俳優を観たことがありません。

人間不審に陥りかねない作品です。


③ジョーカー(ホアキンフェニックス)

【あらすじ】

ピエロメイクで大道芸人をしながら病弱な母を看病しながらもコメディアンを夢見る心優しいアーサー(ホアキンフェニックス)

そんな彼がバッドマンシリーズの悪役でお馴染みのジョーカーになぜ変貌したのか。


【見どころ】

主人公のアーサー(ホアキンフェニックス)自身も病気を抱えており、面白くない場面でもつい笑ってしまう。しかも彼には絶望的にコメディアンの才能がない。

そんな彼が社会から爪弾きにされ、誰にも相手にされず過ごしているのを観ているだけで痛々しい。

アーサーの笑いには、病気で笑いたくないのに笑ってしまう笑い。

心から面白いと感じる笑い。

笑いの感性が他とズレており、周りに合わせる笑い。

がそれぞれあり笑いだけでもここまで表現出来るのかという点は驚きです。

そして彼が徐々に社会に対して募っていく憎しみや怒りなどを徐々に溜め込んでいくシーンは引き込まれてしまいます。


④グリーンインフェルノ(原住民)

※本作品はR-18のグロ作品です。

   鑑賞の際はご注意下さい。

【あらすじ】

意識高い系の大学生達は森林伐採に対する抗議活動を行っている。

その抗議の一環として彼らは原住民の住む森へに行くのだが、彼らが出会ったのは食人族だったのだ。


【見どころ】

監督はトラウマ映画制作名人イーライロス。

本作はイーライロスの作品の中でも特にエグい作品です。

そのエグさを出している理由は原住民の演技です。悪びれる様子もなく普通に人間を食べます。人間を食べるシーンはお祭りさながら。

この演技が出来た理由は映画を観たことが無い本物の原住民に映画とはコレだ!

とイーライロスが「食人族」の映画を観せて演技をしてもらったからなのです。

この映画の見どころとしては、意識高い系大学生が観ていて腹が立つのですが、そんな彼らが食べられていくシーンには恐怖を感じつつもスカっとします。


⑤日本のいちばん長い日

【あらすじ】

昭和天皇ポツダム宣言受諾のご決断とそれを受け入れられない軍部によるポツダム宣言玉音放送妨害、クーデターを起こすという作品です。


【見どころ】

私がこの映画で感じたのは「松坂桃李」の演技がとにかく上手いこと!

ゴリッゴリの軍人の松坂桃李ポツダム宣言受諾に反対するクーデター派のメンバーなのですが、「まだ負けていない!戦争は続けるんだ!」という戦争に取り憑かれた者の演技は狂気を感じます。

本作はホラー映画ではありませんが、松坂桃李の演技には人間の恐ろしさを感じます。


エスター(イザベルファーマン)

【あらすじ】

子どもを死産してしまい養女を迎えいれることを決めた夫婦。

彼らは養護施設でエスターという少女を家に迎え入れるのだが…。

この少女何かがおかしい…。


【見どころ】

とにかく練りに練られたストーリー。

予想外の結末に全身に鳥肌が立つこと間違いなしです。

ホラー?(スリラー?)とも言える本作。

最も怖い映画の一つです。

そんな映画の怖さを引き立てているのはエスター役のイザベルファーマン。

子役にこんな恐ろしい演技ができるのかと別の意味できっとあなたを驚かせてくれるでしょう。

ストーリーが進むにつれ、そんな彼女により恐怖心を抱くはずです。



いかがでしたでしょうか?

作品の恐怖をより際立たせる俳優の怪演が光る作品を今回はご紹介致しました。

皆さんがご紹介した作品をご覧になって人間不審にならないことを祈るばかりです。


鑑賞の際はくれぐれもご注意下さい…。